その数秒を永遠の時間に変えるサーフィン。
海の詩を全身で聴くシーカヤック。
青い世界に未知の光景を探すフィッシュウォッチング。
巨大魚とのフェアな闘いを熱望してやまないオーシャンフィッシング。
海と陸の境界で肉体の限界に挑むライフセーヴィング。
砂上に劇的なドラマを創るビーチバレー。etc。
そうなのだ。下田の海は、マリンスポーツのほとんどすべてが揃っている。
黒潮が洗い、国内有数の水質環境を持ち、実は海外にも知られた下田の海。
ペリーが開いた下田から、マリンスポーツの国への新しいゲートウェイが開く。

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目の前の紺碧の下田の海は、かけがえのない、地球的な宝物です。

伊豆の海の美しさは、多くの人が知っているが、そのなかでも下田の海が特に世界的な価値を持っていることは、意外に知られていない。その証拠を少しリストアップしてみた。いかがかな。きっと、あなたの知らなかったワールドクラスの「下田の海」が見えてくるのでは?

深海から表層まで、実に多彩な生物層。

photo by Masahide Satoh
photo by Masahide Satoh

下田の沖は、深度200m程度の大陸棚の先に深海が広がっている。世界でも有数の深い海の底は、水温も低く、低水温を好む生物層が分布している。その一方、下田はまた暖流である黒潮にも近い。季節によっては、表層海水の温度は30℃にも達する。つまり、同じ海域に寒帯に近い海と亜熱帯の海が垂直に重なっている。また、沿岸の海水質に意外な影響を与える伊豆の森林も、天城を中心に夏緑広葉樹林が分布するなどの要因がある。こうした好環境が、下田の海の海洋生物層に世界でも稀な豊かさを与えているのだ。

国際カジキ釣り大会が毎年開催されている!

jibtインターナショナルに言えば、“Japan International Billfish Tournament”である。
狙う獲物も大きいが、そのルールも非常に厳しい。ファイトするアングラーに指一本ふれてはならないなど、あくまで巨魚とのフェアな闘いを重んじるスポーツだ。イメージとしてはハワイなどが思い浮かぶが、黒潮のほとりの下田も、実はハワイにも勝るとも劣らないエリア。大会にはハワイ、シンガポール、オーストラリアなどの外国勢も多数エントリーする。

USAのインターネットで検索して見たら…

試しに、“Shimoda Izu Sea”などのキーワードで検索してみたら、意外なほど多くのサイトに行き当たる。極東の島国の下田の海は、太平洋の向う側にもインパクトを持つ存在なのである。

AAクラスのきれいなビーチが目白押し!

発表によると、下田の海水浴場のうち、AA(水質が特に良好)と判定されたのは、入田、九十浜、白浜中央、外浦、多々戸、田牛、鍋田の7ビーチ。白浜大浜、吉佐美大浜も、A(水質が良好)。マリンブルーの美しい下田の海は、ルックスだけでなく、中身のクオリティも確かにトップランクなのだ。